■自分の中の恋の覚悟に火をつけることが大切

互いの心に恋の覚悟が生まれ、見えない絆が結ばれ始める頃―。
誰もが胸の中にうごめき始めた情熱を言葉にしたくなります。自分の中に生まれた感情を最適に形容する言葉を捜し、大切な人に永遠の証しとしてプレゼントしたいと思うのです。

この情熱は、同じ人間でも年代によって形が異なります。同じく形容する表現方法もそれぞれの形を成しています。ただ、共通して言えるのは、互いの胸の奥の方で「恋の覚悟」が発火してから"1週間以内"が一番旬な"恋の言霊"が生まれるということです。

大切な人から、まっすぐに見つめられ"君を大切にしたい"という情熱を注ぎ込まれた瞬間、あなたならどうしますか？照れて下を向いてしまいますか？「ありがと」と自動的に返しますか？ここであなたがすべきは、まっすぐ見つめ返すことです。照れくさくても、緩む頬と、緩む涙腺がはずかしくてもしっかりと相手の目を見つめ返すことです。

この一瞬こそ互いの瞳が捕らえる最高の思い出の映像となり、二人の絆になるからです。この瞬間をちゃんと瞳に焼き付けることで、その恋は何倍も特別なものになります。さらにはまっすぐ見つめ返すことで、あなたの胸の奥のほうに相手を思う"より強い情熱"が生まれ出ます。

やがてその情熱の中から、相手に伝えたい"恋の言霊"の原型がかたどられてゆきます。この情熱をしっかり自分の心の目でとらえ、そして形容する。それが恋の言霊の作り方なのです。

次のページでは、情熱の恋ゴコロの具体的な表現方法についてお送りします！

■世界にひとつだけの恋ゴコロの情熱表現

ここで一番簡単にできる"情熱"の伝え方について紹介しましょう。それは「会えないときの気持ちを素直に表現する」といった方法です。ポイントはとにかくポジティヴに表現するということです。間違っても「会えないと寂しくて死んじゃう」だとか「あなたに会っていないときは生きる意味さえ見失う」なんて言ってはダメです！

「会っていなくても貴方をすごく近くに感じる」

「仕事が終わった瞬間は、いつもまっさきに貴方の声がききたくなる」

「体調が悪い時でも、貴方の"早く良くなってね"の一言で本当によくなるから不思議よ」

などのようにポジティヴな表現を心がけることです。コツは相手を思ったとき、感じているときの「あなたの体の状態」に隅々まで耳を澄ますことです。たとえば寝起きの瞬間に彼を思い出したときの感覚をすべて言葉にあらわすとこうなります。

「朝起きると、頭の中に貴方の笑顔が自動的に浮かんでくるの。こないだまではいつもそのままニ度寝しちゃったけど、貴方のことを思い出すからワクワクして、血のめぐりが良くなってスッと起きれるのよ」

さらに体調が悪いときに彼のことを思い出したときの体の反応を表現するとこうなります。

「この前寝込んでたときに、貴方がお見舞いの電話をくれたでしょ。あの瞬間、体中の血がスーッと巡りだして本当に体調がよくなったの」

とにかく体の中の反応をできるだけ細かく、第三者の視点で実況中継をします。そうすると"情熱の恋ゴコロ"を表現することができます。世界の誰も使ったことのない、あなただけのオリジナルの言葉が誕生します。

これは何もないところから相手を喜ばす言葉を作文するのとは異なります。そんなことをしても使い古された表現になるだけです。そうではなく恋をしている状態の自分の心と体の状態を客観的に語るだけで、情熱的な表現が容易に生まれるのです。